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12月20日-05号

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  1. 安城市議会 1999-12-20
    12月20日-05号


    取得元: 安城市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-11
    平成11年 12月 定例会(第4回)           平成11年第4回           安城市議会定例会会議録                  (12月20日)◯平成11年12月20日午前10時01分開議◯議事日程第23号 日程第1  会議録署名議員の指名 日程第2  第79号議案(委員長報告)(採決)       安城市部設置条例の一部を改正する条例の制定について 日程第3  第80号議案(委員長報告)(採決)       安城市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定について 日程第4  第81号議案(委員長報告)(採決)       安城市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について 日程第5  第82号議案(委員長報告)(採決)       安城市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について 日程第6  第83号議案(委員長報告)(採決)       安城市職員退職年金、退職一時金等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について 日程第7  第84号議案(委員長報告)(採決)       安城市職員退職年金等の特別措置に関する条例の一部を改正する条例の制定について 日程第8  第85号議案(委員長報告)(採決)       安城市税外収入に係る延滞金に関する条例の一部を改正する条例の制定について 日程第9  第86号議案(委員長報告)(採決)       安城市交通災害共済条例の一部を改正する条例の制定について 日程第10  第87号議案(委員長報告)(採決)       安城産業文化公園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について 日程第11  第88号議案(委員長報告)(採決)       安城市使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について 日程第12  第89号議案(委員長報告)(採決)       安城市児童厚生施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について 日程第13  第90号議案(委員長報告)(採決)       安城市少子化対策基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について 日程第14  第91号議案(委員長報告)(採決)       安城市下水道事業受益者負担金条例の一部を改正する条例の制定について 日程第15  第92号議案(委員長報告)(採決)       平成11年度愛知県安城市一般会計補正予算(第4号)について 日程第16  第93号議案(委員長報告)(採決)       平成11年度愛知県安城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)について 日程第17  第94号議案(委員長報告)(採決)       平成11年度愛知県安城市下水道事業特別会計補正予算(第1号)について 日程第18  第95号議案(委員長報告)(採決)       平成11年度愛知県安城市水道事業会計補正予算(第2号)について 日程第19  第96号議案(委員長報告)(採決)       市道路線の廃止について 日程第20  第97号議案(委員長報告)(採決)       市道路線の認定について 日程第21  第98号議案(委員長報告)(採決)       都市公園を設置すべき区域の決定について 日程第22  請願・陳情について(委員長報告)(採決) 日程第23  第99号議案(市長提出)(採決)       損害賠償の額の決定及び和解について 日程第24  報告第15号(市長提出)(報告)       専決処分について(学校管理瑕疵による事故の損害賠償の額の決定及び和解、交通事故による損害賠償の額の決定及び和解) 日程第25  諮問第2号(市長提出)(採決)       人権擁護委員の推薦について 日程第26  議員提出第10号議案(議員提出)(採決)       聴覚障害者の自立と社会参加を支援する体制整備の充実を求める意見書について 日程第27  特別委員会の中間報告について◯会議に付した事件 日程第1から日程第27まで◯出席議員は、次のとおりである。      1番  石川喜市      2番  木村正範      3番  江川松光      4番  稲垣和彦      5番  野上忠一      6番  伊与田弥彦      7番  大屋順彦      8番  山田 稔      9番  永田敦史     10番  土屋修美     11番  稲垣茂行     12番  桐生則江     13番  大見 正     14番  神谷清隆     15番  杉山隆俊     16番  山本 允     17番  早川健三     18番  細井敏彦     19番  杉浦庄エ門    20番  小林 保     21番  平林正光     22番  和田米吉     23番  成田正規     24番  杉浦弘明     25番  神谷 学     26番  加藤勝美     27番  石川政次     28番  神谷剋良     29番  都築光哉     30番  竹内由満子◯欠席議員は、次のとおりである。        なし◯説明のため出席した者の職・氏名は次のとおりである。  市長         杉浦正行     助役         内藤利雄  収入役        三浦隆敏     技監         青木保孝  企画部長       神本 整     総務部長       杉山 弘  市民部長       杉浦明彦     保健福祉部長     大見敏昭  経済環境部長     近藤忠夫     建設部長       塚本清一  都市開発部長     竹本和彦     都市水道部長     鳥居公夫  消防長        和田光正     保健福祉部次長    後藤喜久男  建設部次長      酒井 忠     都市開発部次長    横山信之  消防次長       杉浦宗夫     秘書課長       柴田昭三  人事課長       加藤 勝     企画政策課長     野村治泰  情報システム課長     山本厚生     行政課長       平岩欣二  財務課長       杉浦正司     契約検査課長     石川正夫  市民税課長      深津文男     資産税課長      岡田 弘  収税課長       増田清勝     市民課長       加藤治已  保険年金課長     本田裕次     市民会館長      倉田 力  障害援護課長     山口孝英     高齢福祉課長     神本正博  児童課長       加藤則義     健康課長       神谷廣明  農務課長       神谷和也     商工課長       太田英二  清掃課長       石川光範     環境安全課長     永田 進  管理課長       山田惠一     土木課長       半田富治  道路建設課長     牧野寛治     建築課長       鳥居敏夫  土地改良課長     石川 透     都市計画課長     鈴木將夫  公園緑地課長     平澤 健     市街地整備課長    大見由紀雄  区画整理1課長    神谷美紀夫    区画整理2課長    平野 肇  下水道管理課長    倉橋光夫     下水道建設課長    野澤 惺  水道業務課長     杉山眞策     水道工務課長     松崎哲郎  出納室長       太田盛人     消防本部庶務課長   稲垣實男  消防署長       野村宏之     教育委員会委員長   野村 聰  教育長        鳥居靖之     教育振興部長     久保田 悟  生涯学習部長     黒柳一明     教育振興部庶務課長  岩瀬清孝  学校教育課長     岩月俊之     給食課長       鳥居昭男  中央図書館長     大竹惠子     生涯学習課長     村越英仁  中央公民館長     細井征一     体育課長       加藤哲一  文化財課長      加藤裕孝     監査委員       山本達夫  監査委員事務局長   平岩 司     選挙管理委員会委員長 築山昭治  選挙管理委員会参与  杉山 弘     選挙管理委員会書記長 平岩欣二  農業委員会会長    三浦靜夫     農業委員会事務局長  近藤忠夫  農業委員会事務局課長 神谷和也◯職務のため出席した事務局職員の職・氏名は次のとおりである。  議会事務局長  杉浦 勲     議事課長  都築勝治  議事係長    山崎 等     庶務係長  加藤喜久  主査      岡田知之     主査    齋藤安幸◯会議の次第は、次のとおりである。 ○議長(石川喜市)  開会に先立ちまして連絡をいたします。 本日の定例会において、聴覚障害者の方の傍聴がありますので、議場内で手話通訳を行います。 よろしくお願いいたします。             (手話通訳者入場) ○議長(石川喜市)  ただいまの出席議員は定足数に達しております。 これより休会中の本会議を再開いたします。             (再開 午前10時01分) ○議長(石川喜市)  本日の議事日程は、第23号でお手元に配付のとおりであります。 なお、追加議案が上程されていますので、御了承願うとともに本日御審議、御決定願います。 これより本日の会議を開きます。             (開議 午前10時01分) ○議長(石川喜市)  日程第1「会議録署名議員の指名」を行います。会議録署名議員は会議規則第80条の規定により、2番 木村正範議員及び17番 早川健三議員を指名いたします。 次いで、日程第2、第79号議案「安城市部設置条例の一部を改正する条例の制定について」から、日程第21、第98号議案「都市公園を設置すべき区域の決定について」までの諸案件を一括議題といたします。 この際、諸案件に関し各委員長の審査報告を求めます。 初めに、建設水道常任委員長の報告を求めます。16番 山本 允議員。 ◆16番(山本允)  建設水道常任委員会に審査を付託されました諸案件について審査結果を報告いたします。 去る12月13日午前10時から常任委員会を開催し、慎重に審査した結果、第92号議案の本委員会所管事項を初め、本委員会所管の7議案については、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○議長(石川喜市)  次いで、市民福祉常任委員長の報告を求めます。15番 杉山隆俊議員。 ◆15番(杉山隆俊)  市民福祉常任委員会に審査を付託されました諸案件について審査結果を報告いたします。 去る12月14日午前10時から常任委員会を開催し、慎重に審査した結果、第92号議案の本委員会所管事項を初め、本委員会所管の5議案については、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○議長(石川喜市)  次いで、教育経済常任委員長の報告を求めます。25番 神谷 学議員。 ◆25番(神谷学)  教育経済常任委員会に審査を付託されました諸案件について審査結果を報告いたします。 去る12月15日午前10時から常任委員会を開催し、慎重に審査した結果、第87号議案については賛成多数をもって、第92号議案の本委員会所管事項及び第86号議案については、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○議長(石川喜市)  次いで、総務企画常任委員長の報告を求めます。13番 大見 正議員。 ◆13番(大見正)  総務企画常任委員会に審査を付託されました諸案件について審査結果を報告いたします。 去る12月16日午後1時30分から常任委員会を開催し、慎重に審査した結果、第79号議案及び第82号議案については賛成多数をもって、第81号議案及び第92号議案の本委員会所管事項並びに本委員会所管の4議案については、いずれも全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○議長(石川喜市)  次いで、議会運営委員長の報告を求めます。26番 加藤勝美議員。 ◆26番(加藤勝美)  議会運営委員会に審査を付託されました第81号議案について審査結果を報告いたします。 去る12月17日午後1時30分から議会運営委員会を開催し、慎重に審査した結果、本議案の本委員会所管事項については、全会一致をもって原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○議長(石川喜市)  以上で、各委員長の報告は終わりました。ただいまの各委員長の報告に対し質疑を許します。             (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  進行の声がありますので、これにて質疑を終結いたします。 討論の通告がありますので御登壇の上、発言願います。22番 和田米吉議員。             (登壇) ◆22番(和田米吉)  おはようございます。 私は、第79号議案「安城市部設置条例の一部を改正する条例の制定」、第82号議案「安城市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例の制定」、第87号議案「安城産業文化公園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例」、第88号議案「安城市使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定」に反対であります。主な反対の理由を述べ、議員各位の御賛同をお願いしたいと思っております。 労働者の置かれている状況は深刻であります。10月の完全失業率は4.6%、完全失業者は310万人。前年同月に比べ21万人ふえております。倒産、リストラ、定年など非自発的理由による失業者は94万人で横並びでありますが、労働省の調査では1年以内に人員の削減を計画している企業が15%あると報告をされております。このような経済的背景がありまして、3万人を超える自殺者が生み出された背景になっております。しかも、働き盛りの50代の自殺者が急増しているということは大変深刻であります。この間政府はたびたび不況対策を行ってまいりました。景気対策は90年代に入って9回、総額125億円になります。しかし、景気は一向に回復をいたしません。借金だけがふえております。国と地方の債務残高は608兆円。国民総生産比の120%であります。まさに借金地獄です。このような膨大な借金の多くは、公共事業費と銀行あるいは企業への救済支援事業として使われました。 そのしわ寄せを受けているのが働く者、労働者であります。労働者は絶えず人減らし合理化と労働強化、権利破壊、長時間労働、低賃金に苦しめられております。金持ちや企業には減税が行われました。しかし、年収800万円を下回る低所得者には増税になっております。さらに医療や年金、介護保険等を通し、今後勤労国民への負担はますます強められていきます。これら低賃金政策の一環として、今回の人事院勧告が出されたと私は考えております。人事院勧告によると、公務員の賃上げは0.28%で、期末手当が0.3%のカットになります。この政策に私は強く抗議をし、本条例に反対するものであります。 安城市の職員の賃金引き上げ状況を見ますと、0.28%の賃上げの平均は1,051円です。定期昇給は1.6%で5,410円と報告されております。今年のベースアップと定期昇給の合計は6,461円です。期末手当が0.3%カットされ、そのカット額の平均は12万1,104円と報告を受けています。差し引き、年間総賃金では2万円弱のマイナスになります。税金や年金、医療、介護保険等の負担を考慮すると、大変厳しいものであります。戦後の混乱期を除き、今日まで総収入でマイナスになった例は初めてであります。 これは公務員だけの問題ではありません。日本の労働者が等しく抱えている問題であります。日本の労働者は、6,500万人と言われております。家族を含めると1億人を超え、人口の圧倒的多数を占めております。労働者が働き、日本の総価値を生み出しております。同時に国民消費の圧倒的な消費者でもあります。その労働者を生産と消費の場から追い出して、労働と生活の不安を助長しているのが今日の政策です。この現状を放置して不況の克服、正常な社会の発展はないと私は考え、働く者の代表として、この点も強く主張したいと思います。 今回2部4課削減の部設置条例が提案されました。この条例は仕事の変化に伴う部の統廃合ではなく、行政改革、合理化が主眼になっております。行政改革は単に行政の無駄を排除しただけでは目的を達成しません。総コストの削減、人件費の削減が最も効果を発揮し、最終目標になると私は思います。労働者側から見れば労働強化と人員整理につながります。私は厳しいチェックが必要と考えます。 今回の部設置条例は事業の必要性からではない、契約検査課の廃止や業務の委託化等に疑問を持っており反対であります。契約検査課を廃止しまして係にし、業務を縮小することは大変問題であります。公共事業の価格、入札のあり方、そして、トンネルのコンクリート崩落事故で象徴されているように、公共事業の検査等のあり方が今問われております。情報公開がされた自治体での報告では、住民請求事件は契約検査にかかわる事件が多いと報告を受けております。徹底した情報公開とチェックが必要で、私はその組織の充実が必要と考えておりました。今回契約検査課を廃止し、係に縮小することには疑問であり賛成できません。 公民館の管理委託の拡大が提案されております。事業の委託化は財政管理上、人件費を削減し、効果を生みますが、人件費が物件費に置き替えられ、市民のチェックが難しくなっている問題があります。市民からは責任の所在があいまいで、たらい回しにされるという苦情も聞いております。職員の政策能力の向上という面から見ても、問題があると考えております。 児童クラブの手数料、産業文化公園の遊具利用料が提案されました。この条例の提案で第1に感じることは、市民も厳しい環境の中で頑張っているわけです。安城市も住民負担に転嫁する前に、もう少し頑張ってほしいと思います。利用料や手数料を徴する根拠ははっきりしません。こんなに頑張った、こういう努力をしたという跡が見えないので軽く感じます。私は住民負担をしなくても安城市は頑張れるのではないかと思っております。 産業文化公園の計画は、都市と農村の交流を目的に掲げ、市民公園的構想を持ちスタートをいたしました。バブル経済がはじけたため、1期工事で観光的要素を含めて、スタートをいたしました。この公園のメルヘン号の利用料は入場料の中に含まれ設定されていると私は考えております。今回遊具施設が開設されるに伴い、小型乗り物との公平性を考慮し、維持費相当分を利用料としたいとの説明がありました。私はこの説明も料金徴収ありきが先で、その根拠は薄弱ではないかと思っています。市民の利用者は入園者全体の13%と報告されております。子供を連れてくればその負担が重いとの市民の不満もあります。もっと市民が利用できる公園にしなければならないと思います。デンパークを通し、花の需要がふえ、家庭を含め花を楽しむ市民がふえることもこの公園の目的であり、市民の参加の一つであると思います。この点も総合的に評価をしなければなりませんが、市民が親しめる公園に重点を置き、メルヘン号の利用料の徴収はすべきではないと考えます。ま た、小型の乗り物は堀内公園との整合性を考慮すべきと考えます。 児童クラブについても同じことが言えます。小学校単位に学校内に児童クラブを設けることは大賛成であります。一日も早くその事業を完成させ、保護者も子供も安心できる児童クラブの整備、充実を願っております。今回使用料、手数料の徴収が提案されています。現在、児童クラブは民間4カ所、公民館と併設した公共で4カ所実施されております。児童クラブには民間と公営、公営間でも格差があります。格差の是正がある中での手数料の徴収には問題があり、私は賛成できません。どこでも同じ条件の確保を優先し、その上で手数料等の問題を考慮すべきと考えます。利用者の負担の前にもっと頑張ってほしいと願っております。今なぜ、子育て支援が強く求められているのかを第一義的に考えるべきだと思います。 以上、私の反対の主な理由を述べました。皆さん方の御賛同をお願い申し上げます。ありがとうございました。             (降壇) ○議長(石川喜市)  次いで、発言願います。30番 竹内由満子議員。             (登壇) ◆30番(竹内由満子)  ただいま上程されております議案の中で、第82号議案「安城市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」、第87号議案「安城産業文化公園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」、第88号議案「安城市使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について」の3議案に反対でありますので、その主な理由を申し上げ、議員各位の御賛同を賜りたいと存じます。 日本経済は依然として深刻な不況の中にあります。景気回復には国内総生産の約6割を占める個人消費と民間設備投資の拡大がかぎであることは明らかになっており、この面での景気対策が求められています。ところが、今年度の職員の給与改定は過去最低の平均0.28%の引き上げにとどめる一方、期末勤勉手当は0.3カ月分引き下げるというのです。この結果、年収は前年度を下回ることになります。前年度に比べマイナスになることは、過去一度もなかったことであります。年収のマイナスに加え、高失業率と政府の年金改悪の動き、これでは将来の不安は拡大する一方で、購買力の低下を来たし、景気回復に悪影響を及ぼすことは明らかです。 今回の条例改正には、育児休業中にも勤務実績に応じて期末勤勉手当が支給するように改善されるなど前進面は評価しつつも、年収がマイナスになるような給与改定を認めることはできません。 産業文化公園に関する条例は、メルヘン号と新たに設置される小型児童遊具の利用料を設定するものであります。具体的には、これまで無料であったメルヘン号の利用料を200円とするものであります。そもそもオープンに当たって入園料を論議した際、入園料は徴収するがメルヘン号は無料にすると説明されてきたものであります。また、新設される小型児童遊具は100円の利用料ということであります。同じような遊具が堀内公園にも設置されていますが、こちらは50円の利用料であります。堀内公園は広くて安く遊べてよいとの評価があります。こうした中で2倍の100円ということになれば、デンパークそのものの評価を落とす原因になるのではないでしょうか。 今議会で市民の入園者は12%前後とのお答えがありました。多額の市費を投じて建設し、さらに毎年多くの維持管理費を投入していますが、依然として市民の皆さんの利用は少ない状況にあります。たくさんの市民の皆さんに気楽に利用していただく対策こそ大切であります。メルヘン号で年間1,700万円、小型児童遊具で200万円の収入を見込んでいるとのことでありますが、有料化によりデンパークに対する市民の評価を落とすようなことになれば、その影響の方が大きいのではないでしょうか。どうしても遊具を有料化するのであれば、市民の入園料は徴収せず、無料とすべきです。 児童クラブについても有料化し、育成料として月額5,000円徴収するということです。学校敷地内を利用する新しい方式の第1号として、来年度祥南小学校でオープンする予定になっています。児童クラブは子育て支援の重要な柱の一つであり、整備を急がなければならない事業であります。しかし、毎年複数校で整備していきたいとのお答えはありましたが、いつまでに全小学校区で整備するのか、明確にされていません。こうした状況の中で受益者負担ということで有料化するというのです。しかも、児童クラブのための専用室が設けられているのは、中部児童センターと祥南小のみで、あとの3カ所は児童センターに来所する一般児童との共用です。こうした児童クラブの利用者からも料金を徴収するというのです。 児童自身が使用する材料費などの実費を徴収することに反対するものではありません。ところが、5,000円の積算基礎にはこうした実費のほかに指導に当たる職員の賃金まで含まれています。地方財政法第27条の4は、政令で定めるものについて住民に対し直接であると間接であるとを問わず、その負担を転嫁してはならないと定めています。そして、地方財政法施行令第16条の3は、市町村が住民に負担を転嫁してはならない経費の一項目として、市町村の職員の給与に要する経費と定めています。賃金は物件費であり、給与ではないとのお答えもありました。正規の職員ではなく、臨時職員が対応しているために起きる現象だけであり、実体は給料そのものであります。地方財政法施行令の改正に当たっての自治省通達は、政令で定める以外の経費であっても法の趣旨に従い、住民の税外負担の解消について格段の努力をされたいとしています。この立場からいっても、指導員の賃金まで含めて徴収すべきではありません。祥南小学校の1、2年児童の保護者に対するアンケートで、有料ならば預けないと回答された方が7~8名おられたということです。こうした保護者の気持ちにも十分配慮すべきであります。 最後に、79号議案に関して一言申し上げておきたいと思います。 この議案そのものは部の変更でありますが、質疑の中で市民会館の委託の拡大や、契約検査課の廃止が打ち出されました。行革といえばすぐ民間委託とか、削減、縮小ということが言われます。しかし、各種間業務も含め、市民サービスの向上が大前提にあるはずであります。公務員は全体の奉仕者であることは憲法にも地方公務員法にも定められています。民間に委託した場合、この精神をどう貫徹されるのでしょうか。また、委託により市の職員がいない時間帯に会場使用の正規の申し込みができないようなことになれば、市民サービスの低下になることは明らかです。このような委託の拡大はすべきではありませ ん。 また、一層公平、公正で効率的な入札、契約制度が求められているとき、契約検査課は充実こそすれ廃止すべきではありません。字のごとく契約事務だけでなく検査事務も行っています。これを含めて財務課に統合することは問題があることを指摘しておきたいと思います。 以上、意見も若干申し上げましたが、3議案に反対する主な理由を申し上げました。議員各位の御賛同を賜りますことをお願い申し上げまして討論を終わります。             (降壇) ○議長(石川喜市)  これにて討論を終結いたします。 これより採決いたします。 初めに、日程第2、第79号議案「安城市部設置条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。 本案に対する総務企画常任委員長の報告は原案可決であります。 本案は総務企画常任委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。             (賛成者起立)
    ○議長(石川喜市)  起立多数であります。よって、第79号議案は原案のとおり可決されました。 次いで、日程第3、第80号議案「安城市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定について」及び日程第4、第81号議案「安城市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」の2案件を一括採決いたします。 2案件に対する関係委員長の報告は原案可決であります。 2案件は関係委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、第80号議案及び第81号議案の2案件は原案のとおり可決されました。 次いで、日程第5、第82号議案「安城市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。 本案に対する総務企画常任委員長の報告は原案可決であります。 本案は総務企画常任委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。             (賛成者起立) ○議長(石川喜市)  起立多数であります。よって、第82号議案は原案のとおり可決されました。 次いで、日程第6、第83号議案「安城市職員退職年金、退職一時金等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について」から日程第9、第86号議案「安城市交通災害共済条例の一部を改正する条例の制定について」までの4案件を一括採決いたします。 4案件に対する関係委員長の報告は原案可決であります。 4案件は関係委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、第83号議案から第86号議案までの4案件は原案のとおり可決されました。 次いで、日程第10、第87号議案「安城産業文化公園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。 本案に対する教育経済常任委員長の報告は原案可決であります。 本案は教育経済常任委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。             (賛成者起立) ○議長(石川喜市)  起立多数であります。よって、第87号議案は原案のとおり可決されました。 次いで、日程第11、第88号議案「安城市使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について」を採決いたします。 本案に対する市民福祉常任委員長の報告は原案可決であります。 本案は市民福祉常任委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。             (賛成者起立) ○議長(石川喜市)  起立多数であります。よって、第88号議案は原案のとおり可決されました。 次いで、日程第12、第89号議案「安城市児童厚生施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について」から日程第21、第98号議案「都市公園を設置すべき区域の決定について」までの10案件を一括採決いたします。 10案件に対する関係委員長の報告は原案可決であります。 10案件は関係委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、第89号議案から第98号議案までの10案件は原案のとおり可決されました。 次いで、日程第22「請願・陳情について」を議題といたします。 審査結果はお手元に配付の報告書のとおりですが、この際、市民福祉常任委員長の報告を求めます。15番 杉山隆俊議員。 ◆15番(杉山隆俊)  市民福祉常任委員会に審査を付託されました請願第8号及び第9号につきまして審査結果を報告いたします。 去る12月14日午前10時から常任委員会を開催し、各請願について慎重に審査を進めた結果、初めに請願第8号「聴覚障害者の社会参加を制限する欠格条項の早期改正を求める請願」の主な意見を申し上げます。  能力を一律に制限している法律には、不利益をこうむっている多くの障害者がいる。個々の能力に応じた条項の改正をしていく必要性がある。本年9月時点の職を求めてみえる障害者は、過去最高の延べ12万2,000人で、対前年比1万2,000人増加している。社会的自立を促進する上からも障害の程度に配慮し、特別扱いをするのではなく、健常者と平等な立場となる整備が必要である。現在、障害者の社会参加が叫ばれている中で、社会的基盤も整ってきている。また、健常者にはわからない独自の業務遂行能力的な感覚も持ち合わせている。欧米の聴覚障害者の社会的参加はかなり進んでおり、現に薬剤師の資格を取得して社会で活躍してみえる方もいる。日本はかなりおくれており心配している。欠格条項の早期改正と社会に参加できる条件整備を要請すべきであるなどの意見が出され、これらの意見をもとに採決した結果、請願第8号は全会一致をもって採択と決定いたしました。 次に、請願第9号「安心できる介護保障制度を求める請願」でありますが、初めに紹介議員から発言があり、請願の趣旨及び請願事項について説明を受けた後、審査に入りました。 採択とすべき意見として、政府はすべての国民が安心できる介護保障制度にするために、試行期間を通して対策を検討し鋭意努力されている。しかし、依然として安心できる介護保障制度の確立は請願事項で述べられているように、介護を受けられる方や生活の大変苦しい状況にある方の立場に立ったときに、この請願は切実な声だと考える。また、この制度は地方自治体にとっても事務処理などに大変な負担となっている。その中で国民の声に耳を傾け制度の見直しをして、一層よりよい制度にすべきと考える。したがって、各自治体は財政的支援も含めて積極的に国へ要請する必要がある。 一方、不採択とすべき意見として、政府も介護保障の公平、公正な運営と、公的介護保障制度の確立に全力を挙げている段階であるので、現時点では安心かどうかはわからない状況にある。少し様子を見て判断したい。請願事項の保険料、利用料の軽減については、国が打ち出した特別対策の中で配慮されている。本市の介護サービスの基盤整備については、これまでも一定の整備がされている中で、新たに特別養護老人ホームの建設計画が進められている。また、介護保険の判定で「自立」とされた方については、今まで行ってきた福祉サービスを低下させることなく継続、維持し、不足の部分についても平成14年までの方向づけが示されているなどの意見が出され、これらの意見をもとに採決した結果、不採択とすべき意見の賛成多数をもって、不採択と決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○議長(石川喜市)  以上で、市民福祉常任委員長の報告は終わりました。 次いで、教育経済常任委員長の報告を求めます。25番 神谷 学議員。 ◆25番(神谷学)  教育経済常任委員会に審査を付託されました陳情第3号「市町村独自の私学助成制度の充実を求める陳情」について審査結果を報告いたします。 去る12月15日午前10時から常任委員会を開催し、慎重に審査を進めた結果、採択とすべき意見として、高校生徒数の割合は公立2人に対して私立1人となっており、それだけ私学の重要性がある。地元の私立高校でも商店街のサンクスフェスタに参加するなど、地域に開かれた活動を展開している姿が見られる。私学助成は平成10年に8,000円から1万円に値上げされたばかりだが、将来的に財政の余裕があればさらなる充実を図るべきである。 愛知県の高校教育は私学を抜きには考えられず、生徒の急減期には公立高校の定員を減らしたことで、3人に1人は私学という姿は変わっていない。負担面での公私間の格差は解消されておらず、できるだけの助成をすべきである。高校は既に準義務教育化しており、公私間格差の是正はぜひ必要である。私立高校の授業料は公立高校の3倍程度の格差があり、私学助成は不可欠である。保護者の負担を少しでも和らげるためにも、私学助成の充実は考慮されるべきである。高校教育への行政の援助は、人づくりのための未来への投資であるなどのほか、制度の充実はぜひ進めるべきであるがとの前置きで、国や地方の財政状況は極めて厳しく、借金体制の中では厳しく精査する必要がある。私学助成についても一律支給の考え方から脱却し、受益者負担の原則に立った極めて弱い立場の方を救済していくという検討も必要ではないかとの申し添えもありました。 以上の意見が出され、これらの意見をもとに採決した結果、陳情第3号は全会一致をもって採択と決定いたしました。 以上、報告を終わります。 ○議長(石川喜市)  以上で、教育経済常任委員長の報告は終わりました。ただいまの報告に対し、質疑を許します。             (「進行」と呼ぶ者あり」) ○議長(石川喜市)  進行の声がありますので、これにて質疑を集結いたします。 討論の通告がありますので、御登壇の上、発言願います。30番 竹内由満子議員。             (登壇) ◆30番(竹内由満子)  ただいま議題となっております請願・陳情のすべてに賛成であります。ところが先ほど報告がありましたように、審査を付託された常任委員会において、請願8号、陳情3号は採択となったものの、請願9号が不採択となりました。そこで、9号についても本議会で採択としていただきたく討論を行います。 この請願は、介護が必要になった場合に、だれもが安心してサービスを受ける制度とするために、4項目について請願されたものであります。委員長報告にありましたように、市民福祉常任委員会では不採択とする意見として、保険料、利用料については、政府の特別対策で配慮されている、「自立」と認定された人に対してもサービスを維持する方針が示されている、特別養護老人ホームの建設計画も進められている、実際に制度がスタートしてみないとわからないなどが出されました。政府の特別対策により、65歳以上の人の保険料は2000年9月までは無料。2001年9月までは半額になりますが、その後は元通りに戻ります。ですから、高い保険料であることの問題が改善されるわけではありません。11月になって政府が特別対策を打ち出さざるを得なかったのは、高い保険料に問題があったからであります。委員の皆さんからも特別対策は必要ないとの御発言はありませんでした。そうであるなら、凍結している6カ月間、来年9月までの間にどう改善するのか、対策を考えるのが当然ではありませんか。 保険料とともに利用料負担も重大です。政府も欠陥を認めざるを得なくなり、ことし8月に特別養護老人ホームに現在入所している人に5年間の時限措置として、7段階の自己負担額の特別措置を発表しています。また、今回の特別対策で、現在ホームヘルプサービスを利用している所得の低い人の利用料を3年間は3%に軽減し、あとは段階的に引き上げ、本来の10%にするとしています。このように、政府の対策は現在サービスを利用している人に対する一定期間の対策であり、根本的な対策になっていないのです。しかも高額介護サービス費は、世帯全員が非課税の場合で2万4,600円と負担能力を超えるものであります。利用料が払えないためにサービスを利用できない事態を生み出すことがないような対応を求めることが必要です。 サービス提供体制でも、現状で希望に対応できる状態にあるとお考えなのでしょうか。デイサービスを例に考えてみたいと思います。10年度決算によれば、ホームヘルパーの派遣世帯は月平均241世帯です。ところが、デイサービスの登録者は2倍以上の524人に上っています。介護保険でサービスが選択できることになれば、さらに利用希望がふえると予想することが妥当だと思います。 保険料を払い、要介護認定されたのに、サービスが受けられないのでは、保険制度は成り立ちません。保険料を凍結している間に対策を講じることは、保険者としての当然の責務です。自立認定者に対しても経過措置としてサービスを継続することが表明されています。しかし、今議会で認定者を最優先してサービスを提供したい、現在サービスを利用していても、自立認定者には一定の制限がかかるかもしれないと答弁があったように、執行部自身もサービス基盤が不足するかもしれないと懸念されているのであります。介護保険が始まってから対策を考えるのでは遅いのであります。政府の細部にわたっての方針が明確でない中での市の苦労、努力は認めつつ、一層強力に推進していただくために本請願は採択すべきであると考えます。 議員各位の御賛同をお願いいたしまして、討論を終わります。             (降壇) ○議長(石川喜市)  これにて討論を終結いたします。 これより採決いたします。 初めに、請願第8号「聴覚障害者の社会参加を制限する欠格条項の早期改正を求める請願」を採決いたします。 本件に対する市民福祉常任委員長の報告は採択であります。 本件は市民福祉常任委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、請願第8号は「採択」と決しました。 次いで、請願第9号「安心できる介護保障制度を求める請願」を採決いたします。 本件に対する市民福祉常任委員長の報告は不採択であります。 本件は市民福祉常任委員長の報告のとおり決することに賛成の議員の起立を求めます。             (賛成者起立) ○議長(石川喜市)  起立多数であります。よって、請願第9号は「不採択」と決しました。 次いで、陳情第3号「市町村独自の私学助成制度の充実を求める陳情」を採決いたします。 本件に対する教育経済常任委員長の報告は採択であります。 本件は教育経済常任委員長の報告のとおり決することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、陳情第3号は「採択」と決しました。 これより追加議案に入ります。 日程第23、第99号議案「損害賠償の額の決定及び和解について」を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。内藤助役。 ◎助役(内藤利雄)  ただいま上程されました第99号議案「損害賠償の額の決定及び和解について」提案理由の御説明を申し上げます。 これは、去る9月7日午後11時30分ごろ、今本町内において水道配水管漏水修理のため埋め戻した路面が陥没し、そこを通行した相手方普通特種自動車のエンジンフレーム及びリヤサスペンションが損傷したものであります。 誠意をもって相手方と話し合いをしましたところ、車両の修理代及び代車代を含めて206万5,350円を賠償することで和解をし、示談が成立する見通しとなりましたので、地方公営企業法第40条第2項、安城市水道事業の設置等に関する条例第6条並びに地方自治法第96条第1項第12号及び第13号の規定により、議会の議決をお願いするものであります。 なお、担当職員には厳重な注意をし、工事現場の安全管理の徹底並びに保安設備の充実を図り、事故再発防止に向け一層の努力をしてまいりますので、よろしく御審議の上、原案どおり御決定賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(石川喜市)  提案理由の説明は終わりました。質疑に入ります。発言を許します。25番 神谷 学議員。 ◆25番(神谷学)  ただいまの提案理由の説明あるいは事前にも若干これらのお話を伺っておりまして、漏水復旧後にたまたま特別な高級車が通過したために車両を傷めたということで、保険会社の鑑定等に基づいて金額決定あるいは和解ということです。これらのことに関しては理解いたしますけれども、ちょっと確認の意味でお尋ねしたいんですが、こうした道路の一時的な復旧に関しては埋め戻しですとか、あるいは転圧などのかけ方等に関して安全基準のようなものが恐らく内部的に定められているとは思いますけれども、こうした基準の甘さのようなものはなかったのか。この点の御判断を伺いたいと思います。 それと、現場を見ておられる方がおられましたら、従来の路面と、それからこの陥没した路面ですね、どれほどの段差のずれが発生していたのか。通常ではとても考えられないほどの段差だったのか、あるいはこの程度なら日常的によく起こる陥没であったのか。その辺、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(石川喜市) 水道工務課長。 ◎水道工務課長(松崎哲郎)  ただいまの御質問の埋め戻しに際しての基準でございます。愛知県土木部の仕様書にうたってございますけれども、埋め戻しに際しましては、20㎝ずつ十分な転圧をかけて埋め戻しということでうたってございます。それに基づきまして現業の職員も十分な転圧をかけ、埋め戻しを行ったわけでございます。そして、埋め戻し完了後におきましても、大型車両の通過交通の状況を確認し、これなら下がらないだろうということで事務所に戻ったわけでございます。 それから、何センチぐらい下がったかということでございますけれども、現地に出向いて写真等で判断いたしますと、20㎝ほど道路が陥没したという状況でございます。 今後こんなことのないように、私どもといたしましては保安設備等の充実を図っていきたいと考えておりますので御理解賜りたいと思います。 以上でございます。 ○議長(石川喜市) 25番 神谷 学議員。 ◆25番(神谷学)  陥没は20㎝ほどであったということで、随分大きな陥没だなと思います。歩道の縁石と大体同じぐらいの段差がそこにあったということですが、手続的に問題がなかったというのであれば、不幸な事故だったのかなというふうに理解をいたします。 この車両に限らず、陥没した20㎝ほどの段差をほかの一般車両も恐らく注意しながら通過していると思うんですけれども、何にしても夜中に起きた陥没だと思われますので、ちょっと関連でお尋ねしておきたいのが、こうした夜間ですとか、あるいは土曜日ですとか、日曜日の休日に道路等の損壊が見つかった場合に、どうしたらいいのかというのがなかなか私ども議員でもよくわかりません。役所があいているときであれば土木課に連絡するなり、あるいは水道に連絡すればいいと思いますけれども、役所の閉庁時にこういう市の管理かしによる大きな事故が起きないように、危機管理の体制というのはどのようになっているのか。水道あるいは下水、一般道路、それぞれ危機管理体制が分かれておりましたら、それぞれについてお尋ねをしておきたいと思います。 ○議長(石川喜市) 建設部長。 ◎建設部長(塚本清一)  夜間、それから土日、祝祭日ですか、そういうときに道路が陥没だとか、それから、よくあるのは、交通事故によって例えばガードレールだとかガードパイプだとか、標識が壊れた場合ですけれども、そういうときには市民の方から市の方に御連絡をいただいております。これらは一般的に、市民の方から宿直者に連絡が入ります。そして、宿直者の方からまず建設部の土木課の方の職員に連絡をいただくようになっております。連絡を受けた職員が夜でも、休みの場合でも現地を確認しまして、それぞれの例えば道路の工事、また、道路の占用者、そういうところにそれぞれ連絡させていただくというような体制をとっております。従来もとっておりますし、また、今から年末年始に向けましても、道路工事の抑制も含めまして、なお一層そういうものの徹底を図っているところでございます。 また、これにつきましては、先ほど議決いただきました来年の組織改正におきましても、道路の維持管理体制も含めまして、その辺の徹底を引き続き図っていくというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたしたいと思います。 ○議長(石川喜市) 29番 都築光哉議員。 ◆29番(都築光哉)  それでは、今の議案でありますが、ちょっとくどいようでありますけれども、2~3点ほどですね、見解というのか、お尋ねしておきたいと思います。 今も助役の話を聞きますと、具体的というよりかなり抽象的に申されましたが、改めて聞きますとリアサスペンションが破損をしてですね、今、神谷学議員の質問にもありましたように、20㎝ぐらいのところの穴に落ちた、こういうことでなったということであります。僕もよくわかりませんけれども、この議案は今までにない珍しい議案でありまして、質問の第1点は、きょうの議会が通らなければ和解が成立しないというのか、そういうことなのか、ちょっとその辺のことをまず聞きたいということとですね。 2番目の、今も担当課長からいろいろ御答弁がありましたが、今後このようなことが起きないように、工事用のマニュアルというのか、例えば雨がちょっと降ったらすぐ見にいくというようなマニュアルみたいなもの、これから気をつける、気をつけるではいけませんから、その辺のことはどうなってるかと、こういうことでまず2点目。 3点目は、漏水管の復旧工事のかしということでありますから、市が悪いというふうに思うわけでありますが、その辺の管理責任というのか、職員の処分という言い方はおかしいのですが、その辺のことはどうなっておるのかということ、3点ほどお尋ねしておきたいと思います。以上でございます。 ○議長(石川喜市) 内藤助役。 ◎助役(内藤利雄)  第1点の御質問でございますが、この和解、損害賠償につきましては、専決処分事項として議会から委任をいただいております金額の範囲を上回っておりますので、この和解、損害賠償が成立するには議会の議決が必要でございます。 それから、最後の3点目でありますが、これは十分工事現場の対応をしてくれたわけですけれども、結果として200万円を超す損害が生じたわけでありますから、結果責任というようなこともございまして、係長、課長に対しましては、文書でもって厳重に注意をし、部長に対しましては、私から口頭できつく注意をし、再発防止に努めておりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(石川喜市) 水道工務課長。 ◎水道工務課長(松崎哲郎)  それでは、2点目の事故再発防止のためのマニュアルでございますけれども、私ども今後このような事故を二度と起こさないためにも、また、やはりおそれのあるような箇所につきましては、保安設備、特にトラサク、セーフティーコーン、また、夜間は点滅灯の設置をいたしまして、車両の安全運行の確保に努めていきたい。また、埋め戻しに際しましては、職員には十分また指導していきたいと考えておりますので、御理解賜りたいと思います。             (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  進行の声がありますので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております第99号議案につきましては、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、第99号議案につきましては委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより第99号議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、第99号議案は原案のとおり可決されました。 次いで、日程第24、報告第15号「専決処分について」を議題といたします。 報告を求めます。内藤助役。 ◎助役(内藤利雄)  ただいま上程されました報告第15号「専決処分について」御報告を申し上げます。 これらはいずれも、市長の専決処分事項として指定をいただいております損害賠償の額の決定及び和解について、地方自治法第180条第2項の規定により御報告申し上げるもので、学校管理かしによる事故及び自動車事故による示談締結であります。 事故の概要を御説明申し上げます。 まず、学校管理かしによる事故につきましては、去る5月15日午前11時30分ごろ、錦町小学校の校庭に設置してありますロープ渡り遊具で遊んでいたところ、突然ワイヤーロープが切れ、地面に転落をし、腰部の圧迫骨折の傷害を負ったものであります。 次に、自動車事故につきましては、去る8月24日午後4時15分ごろ、当方軽貨物自動車が横山町地内において渋滞のため右側に進路変更したところ、車両のすき間を縫って飛び出してきた相手方自動車と接触したものであります。 両件とも誠意を持って相手方と話し合いをしましたところ、学校管理かしによる事故につきましては、相手方治療費の全額を、また自動車事故につきましては相手方車両損害額のうち5割分の賠償額と、相手方治療費、通院交通費及び慰謝料の全額をそれぞれ報告書のとおり支払うことで和解が成立しましたので御報告申し上げます。 なお、学校管理に関しましてはさらに適正な施設の管理に努め、事故の再発防止を図ります。また、自動車事故につきましては、関係職員に厳重な注意をし、管理者には指導を強化いたしますとともに、全体の交通安全意識の高揚にさらに努め、事故撲滅に向け努力をしてまいりますので、よろしくお願いを申し上げます。 ○議長(石川喜市)  報告は終わりました。質疑に入ります。発言を許します。30番 竹内由満子議員。 ◆30番(竹内由満子)  錦町小の学校の管理かしの関係でお尋ねしたいと思います。 今、提案理由の中で、事故が起きたのは5月15日ということで、新年度が始まって一月余りという状況の中で起きたことになります。これはロープの綱渡りの遊具ということですが、学校にはいろいろな遊具があるわけですけれども、この安全チェックというのは、当然定期的にやっておいでになるというふうに思うんですが、その辺がどういう状況であったのか。切れたということですが、今年度でいうといつの時点でチェックをされてどうだったのか。作為的なものではなくてたまたま発見できなかったような状況なのかということも含めて、そして、新たにこういう事故が起きたことによって、その後の管理体制で変わったことがあればお知らせいただきたいというふうに思います。 以上です。 ○議長(石川喜市) 内藤助役。 ◎助役(内藤利雄)  一部訂正させていただきます。先ほどの御説明の中で、軽貨物自動車に係る事故の御報告の中で相手方自動車というふうに申し上げましたが、これは相手方の自転車でありますので、謹んで訂正をさせていただきます。 ○議長(石川喜市) 教育振興部庶務課長。 ◎教育振興部庶務課長(岩瀬清孝)  学校管理かしによります御質問でお答えいたしますが、遊具の点検等につきましては、毎年1回夏休みを基準に業者に点検をしていただいております。また、学校では随時点検を行っていただいておりますが、現在はおおむね月1回は遊具の点検をしていただくようにお願いをしておるところでございます。 以上です。             (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  進行の声がありますので、質疑を終結し、報告第15号を終わります。 次いで、日程第25、諮問第2号「人権擁護委員の推薦について」を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。杉浦市長。 ◎市長(杉浦正行)  ただいま上程されました諮問第2号「人権擁護委員の推薦について」提案理由の御説明を申し上げます。 現委員であります田中實氏が、平成12年5月31日をもちまして任期満了となりますので、引き続き同氏を推薦いたしたく御提案申し上げるものでございます。 何とぞ満場の御同意を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(石川喜市)  提案理由の説明は終わりました。質疑に入ります。発言を許します。             (「原案同意」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  原案同意の声がありますので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております諮問第2号につきましては、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、諮問第2号につきましては、委員会付託を省略することに決しました。 これより諮問第2号を採決いたします。 本件は異議ない旨答申することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、諮問第2号は異議ない旨答申することに決しました。 なお、答申文につきましては議長に一任願います。 次いで、日程第26、議員提出第10号議案「聴覚障害者の自立と社会参加を支援する体制整備の充実を求める意見書について」を議題といたします。 提案理由の説明を求めます。15番 杉山隆俊議員。 ◆15番(杉山隆俊)  ただいま上程されました議員提出第10号議案「聴覚障害者の自立と社会参加を支援する体制整備の充実を求める意見書について」、提案理由の御説明を申し上げます。 なお、提案理由につきましては、意見書の朗読をもってかえさせていただきますので、よろしくお願いいたします。   聴覚障害者の自立と社会参加を支援する体制整備の充実を求める意見書 我が国においては、「完全参加と平等」の理念を掲げた昭和56年(1981年)の国際障害者年を契機として、「障害者に関する新長期計画」に基づく障害者施策が推進されてきた。特に、平成7年に政府が策定した「障害者プランノーマライゼーション7か年戦略」において「障害者に対する差別や偏見を助長するような用語、資格制度における欠格条項の扱いの見直しを行う」こととし、障害者の社会参加を制限する民法や検察審査法の見直しが進められるなど、社会全体にノーマライゼーションの理念が浸透してきている。 しかしながら、医師法、薬剤師法などの医事・薬事関係法や道路交通法においては、依然として「耳が聞こえない者、口がきけない者」を絶対的な欠格事由と規定していることから、聴覚障害者は、個々の障害の程度や業務遂行能力を考慮されることなく一律に資格や免許の取得が認められていない。また、著作権法や公職選挙法においては、欠格事由の規定はないものの、間接的に聴覚障害者の社会参加を制限する規定があり、こうした法の壁によって障害者の社会参加が著しく制限されているのが現状である。 よって、政府におかれては、ノーマライゼーションの理念に基づき、障害者の社会参加と平等をより一層推進するため、聴覚障害者に関する欠格条項を見直し、社会参加を制限する内容となっている法律の早期改正を図られ、今後とも、聴覚障害者の自立と社会参加を支援する体制整備に積極的に取り組まれるよう強く要望する。 以上、地方自治法第99条第2項の規定により、意見書を提出する。 平成11年12月20日                                  安城市議会 議員各位におかれましては、趣旨を御理解いただき、御賛同賜りますようよろしくお願い申し上げます。 以上。 ○議長(石川喜市)  提案理由の説明は終わりました。質疑に入ります。発言を許します。             (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  進行の声がありますので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。ただいま議題となっております議員提出第10号議案につきましては、会議規則第37条第2項の規定により、委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、議員提出第10号議案につきましては委員会付託を省略することに決しました。 これより議員提出第10号議案を採決いたします。 本案は原案のとおり決することに御異議ありませんか。             (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  御異議なしと認めます。よって、議員提出第10号議案は原案のとおり可決されました。 なお、ただいま可決されました意見書の提出については議長に一任願います。 次いで、日程第27「特別委員会の中間報告について」を議題といたします。 この際、各特別委員会の中間報告を求めます。 初めに、広域行政特別委員長の報告を求めます。28番 神谷剋良議員。 ◆28番(神谷剋良)  広域行政特別委員会の調査、活動概要について中間報告を申し上げます。 去る6月28日に第1回目の委員会を開催し、改選前から引き継いだ本委員会の付議事件である「広域行政圏及び中部国際空港にかかる諸問題」について、今までの経過と今後の課題を執行部から説明を受けました。初めに、衣浦東部広域行政圏協議会並びに中部国際空港連絡鉄道建設促進協議会の2つの協議会について、設立の経緯からその後の活動状況まで詳細にわたり説明があり、地方分権の受け皿として広域行政の推進は欠くことのできない情勢になっているとの報告を受けました。次いで、消防の広域化の取り組み状況と課題について説明があり、広域消防に移行する場合の諸問題について分科会を設置して検討中との報告を受けました。 次いで、10月5日から7日には、栃木県の小山市、埼玉県朝霞市、長野県岡谷市を訪問し、合併協議の状況及び広域消防体制について調査を行いました。 まず、栃木県小山市では隣接する栃木市との合併協議状況について調査しました。小山、栃木両市の間で平成10年3月、合併特例法による合併協議会が設置されましたが、その経緯は小山青年会議所が中心となって、栃木市を相手市とする合併協議会設置請求書が平成9年7月に小山市に提出され、同年8月には同請求の署名簿が7,246人から出され、審査の結果、有効数6,479人で有権者の5.7%に達し、法定の2%をクリアしていたた め、同年9月に設置請求を受理するとともに栃木市に対し意見照会。その後、両市の議会において合併協議会設置を議決したものでありました。以降、平成10年7月から今年6月までに5回の協議会が開催され、両市合わせて200万円の予算で協議会の運営がなされていました。今年8月には両市全域で1,500人ずつを無作為抽出し、合併協議会による市民アンケートが実施され、回収率100%で現在内容を分析中とのことでありました。 もともとこの合併協議会設置請求は、合併の是非論を問うための協議会として青年会議所が設置署名を募ったものであったこと、両市のし尿を初めとする広域行政組合が従来からそれぞれ別の周辺町村と行われていたなど課題も多く、合併を前提とした協議は一切なされていないという状況でありましたが、今後、本市議会としての取り組みを考える上で大変参考になるものでありました。 次の埼玉県朝霞市では「一部事務組合による広域消防体制」について調査しました。朝霞地区一部事務組合は、埼玉県南西部の4市で従来からし尿処理のために設置されていた組合で、そこに平成10年10月に消防業務が加わったもので、管内は面積約61立方メートルに人口約40万人。旧朝霞市消防本部を暫定的に本部とし、従来からの4署、4分署体制のまま、また、職員の身分も広域化前の身分のままで移行したとのことでありました。制服などの統一は図ったものの、施設整備は行わず、通信指令装置の一部を改修して、3市と1市で区域を分けた2局体制で運用しているとのことであり、出初式は各市で開催しているなど体制整備の途上であることがうかがえましたが、組織の充実による消防力の強化と市境で発生した火災や救急に際しても、応援協定によらない迅速な出場が可能となるとともに、今後、高額な施設や特殊車両、資機材など効率的な整備が図られるとのことでありました。 次に、長野県岡谷市でも「広域行政組合による消防体制」について調査しました。諏訪地域3市2町1村では、従来から広域行政組合を設立し、特別養護老人ホームなどの設置、運営を行っておりましたが、そこに今年4月から介護認定審査会の設置、運営と消防業務を加えたとのことで、管内は面積約715立方メートルに人口約21万人。旧岡谷市消防本部に当分の間本部を置き、従来からの6署、2分署、1支署、1分遣所体制のままで移行したとのことでありました。また、職員の身分は自治法第252条の17による派遣としたため、市町村職員の身分と広域行政職員の身分をあわせ持っているとのことであります。経費のかからない方式での統合を主眼に広域化の検討がなされたため、通信指令施設の一本化、本部庁舎の建設、職員身分や処遇の是正、人事交流を含めた指揮命令系統の統一、署所の統廃合を含めた効率的な出場体制の確立など課題は山積しているようであるが、高齢化社会の進展や大規模災害への対応のための消防力の強化が求められており、今後は広域による体制整備の取り組みが不可欠であると痛感した次第であります。 次に、平成11年10月29日午前10時より広域行政特別委員会意見交換会を開催をさせていただきました。これには、企画部を初め消防本部にお越しをいただき、前段の行政視察を踏まえて、安城市におけます現執行部体制の中での広域消防化への今後の取り組み、今までの経緯について綿密な御報告を受け、執行部の体制が今整ったことをお聞きし、今後の課題や政治課題あるいはそれぞれの市の理解によるものと判断をさせていただきました。 さらに、去る12月14日には、愛知県主催による広域行政シンポジウムが名古屋市中区役所ホールで開催され、県下各市町村の三役、議員、職員並びに地域団体の代表者など総勢400名余が参加する中、本委員会も調査研究活動の一環として参加いたしました。この中で今後地方分権の推進により、その受け皿としての市町村及び市町村議会に対する責任と役割の重要性がますます増大する。そのためには、地域の実情に合った広域行政へのさらなる取り組みと検討が大いに必要であり、その手法として一部事務組合なのか、広域連合なのか、市町村合併なのかの判断を関係住民と行政、議会が同じテーブルに着いて論議することが大切であるとの講演などがありました。 この地域におきましても、商工会議所や青年会議所などを中心として、以前から碧海5市の合併論議がなされていますが、議会としても5市の議会が同じテーブルで論議する場を設け、まずは合併の是非について論議すべき時期に来ているのではないかと思われますので、来年以降の課題とさせていただきます。 以上、広域行政特別委員会の中間報告を申し上げましたが、この間委員各位を初め、執行部の御協力に改めて深く感謝を申し上げ、報告とさせていただきます。 ○議長(石川喜市)  次いで、市街地活性化対策特別委員長の報告を求めます。17番 早川健三議員。 ◆17番(早川健三)  市街地活性化対策特別委員会の活動概要につきまして中間報告を申し上げます。 去る6月24日、第1回目の委員会を開催し、今までの経過と今後の課題について執行部から現在の社会情勢と本市中心市街地の空洞化、衰退化の現状並びに活性化に向けてのハード、ソフト両面からの調査研究の報告を受けるとともに、現時点で実施可能な活性化策の検討、実施など、市街地活性化に向けての行政はもとより、地元住民を中心に組織した各団体の数多くの積極的な活動報告を受けました。 次に、6月28日には商店主、市民を含む16人から構成された中心市街地活性化協議会が発足し、市が検討中のJR安城駅周辺市街地活性化基本計画案について検討されました。 また、9月13日には「中心市街地活性化フォーラムIN安城」と題した活性化実現に向けての基調講演に参加いたしました。 次に、10月12日から14日にかけて、中心市街地活性化基本計画とTMOについて広島県呉市、福山市、島根県松江市を視察いたしました。 まず、呉市でございますが、人口20万人の港町で、戦前は海軍都市として栄えた町は、過去には最大人口40万人まで達した時期もあり、行政の体制もその規模で現在まで進められてきたことが財政を圧迫している要因ともなっているとのことで、多方面にわたるスリム化が求められている状況下にありました。また、都市の魅力を引き出すために建設されたテーマパーク「ポートピアランド」も現下の経済情勢の影響を受けて、昨年末に閉園されたとのお話も聞き、現状の厳しさを改めて感じました。そして、このような背景の中で、中心市街地の人口をいかにふやし、活性化を図るための施策として都市型民間賃貸住宅建設促進事業を制度化し対策を講じたり、また、最近話題となった戦艦大和をクローズアップした海事博物館の建設をしたりして、活性化策を全市的に積極的に取り組んでいるところでした。 次の視察地福山市は、人口37万人の広域商圏を持つ歴史的城下町で、この都市においても大型店舗の郊外出店に伴う空洞化が進んでおり、中心市街地に大きく影響している状況でした。このような状況下で活性化策として取り組んでみえたことは、商業、商店街のみならず、住宅地域と交通体系との関連にも目を向けた総合的な視野から検討している点で、具体的な対策としては、商店街が中心となるアーケード街に高層マンションを誘致して、1階の一部を商店街みずからで買い取って、商店街事務所、イベント会場などの交流拠点として活用したり、空き店舗を市民参加の手づくり商品販売店舗として活用し、利用者の拡大を図るなどの対策を講じており、その効果は大変大きなものになると感じました。 また、活性化のポイントとして、交通システム体系を見直した対策として一定時間帯を一方通行とした車両制限やポケットパークの設置などの工夫もされて、単なる道路が広場空間として活用されていました。そして、広範囲の中心市街地を持つ福山市は、その市街地を4つの地区に分けて、それぞれの地区が生活圏として自立することを基本に活性化の組み立てを考えられている点は大変参考となりました。 最後の視察地松江市は、人口14万7,000人の観光資源に恵まれた都市で、中心市街地の活性化も観光を中心に計画が行われていました。しかし、今日までは商店街の基盤整備が余り行われていないことから、現在の地元商店街は大型店との競合のはざまで苦しい経営を強いられており、消費者の買い物先も近隣市へ流出しているとのことでした。また、地形上慢性の交通渋滞などの問題も抱えているとのことで、交通緩和策として、買い物客無料バスの導入には積極的に取り組んでみえ、さらには水上交通の利用も検討されていました。他の事業としては、銀行跡地を活用した工芸館の建設計画などでありましたが、財政的に厳しい状況下での活性化策の命運は、観光事業の盛衰に影響するところが非常に大きいとのことで、観光をうまく利用したまちづくりが大切であるとのことでした。 次に、10月30日、JR安城駅前商店街において、安城中央商店街連盟主催による「収穫祭99安城サンクスフェスティバル」の催しを視察した後、商店街の現状などについて商店主の方々と意見交換を行いました。 現在も中心市街地の空洞化が進む中で、さまざまな活性化対策を検討、実施しているところでありますが、現地に目を向けますと、ダイエートポスの跡地の購入、また更生病院建設先の起工式と、確実に活性化への基盤が固まりつつあると感じられますが、現実の厳しさを考えますと、早急な対応策の検討実施に向けさらに取り組んでいく必要があると身をもって感じているところであります。 以上、市街地活性化対策特別委員会の中間報告を申し上げましたが、この間、委員各位を初め、執行部並びに関係団体の御協力に改めて深く感謝申し上げ報告とさせていただきます。 ○議長(石川喜市)  以上で中間報告は終わりました。 ただいまの各特別委員会の中間報告に対し、質疑を許します。             (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(石川喜市)  進行の声がありますので、質疑を終結し、中間報告を終わります。 以上で、本定例会に上程されました案件はすべて終了いたしました。 この際、市長から発言の申し出がありますので、これを許します。杉浦市長。 ◎市長(杉浦正行)  平成11年第4回定例会が閉会されるに当たりまして、一言ごあいさつを申し上げます。 本定例会に上程をいたしました議案は、条例の一部改正案、そして一般会計、特別会計、企業会計と補正予算の予算関係議案、さらには人事案件に対します同意案等を御提案を申し上げましたところ、すべての議案に対しまして原案どおり御議決、御同意をいただきましたことを衷心から感謝を申し上げたいと存じます。 なお、議案審議中には大変貴重な御意見を賜ることができ、そしていよいよ1900年代最後の議会になったわけでございますが、御案内のように、国も地方も大変財政の厳しい時代を今迎えており、私どもも議員の皆様からいろいろな御提案もいただいてまいりまして、来年度の予算編成にこれから取りかかってまいりますが、十分地方財政の厳しいことも議会の皆様にも御理解を賜りつつ、一層簡素で効率的な行政運営を進めていく所存でもございます。 また、職員には創意と工夫をもちまして、限られた財源を最高に市民の福祉あるいは行政サービスに徹していきたいという気持ちで新年を迎えたいと思いますので、よろしく御指導をいただきますように心からお願いを申し上げます。 歳末ことのほか御多用でもございますが、御健勝で輝かしい2000年の新春をお迎えなされますように謹んでお祈りを申し上げて、ごあいさつといたしたいと思います。 どうもありがとうございました。 ○議長(石川喜市)  これにて平成11年第4回安城市議会定例会を閉会いたします。             (閉会 午前11時40分) 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。      平成11年12月20日       安城市議会議長  石川喜市       安城市議会議員  木村正範       安城市議会議員  早川健三     平成11年第4回安城市議会定例会請願・陳情審査結果報告書                           平成11年12月20日番号請願第8号付託委員会市民福祉常任委員会件名聴覚障害者の社会参加を制限する欠格条項の早期改正を求める請願提出者安城市浜富町12-12  安城市聴覚障害者福祉協会   会長 金田裕幸  ほか1団体結果採択番号請願第9号付託委員会市民福祉常任委員会件名安心できる介護保障制度を求める請願提出者安城市住吉町3-7-43  冨田世紀子  ほか331名結果不採択番号陳情第3号付託委員会教育経済常任委員会件名市町村独自の私学助成制度の充実を求める陳情提出者安城市横山町八左179-1  菅沼祥宏  ほか2団体結果採択        平成11年第4回安城市議会定例会会期日程               11月25日(木)AM10:00  議会運営委員会               11月29日(月)正午   一般質問通告締切日次月日曜日開議日程第1日12月2日木A10:00本会議 ・開会     ・会議録署名議員の指名     ・会期の決定     ・議案上程、説明     (第79号議案~第91号議案、      第92号議案~第95号議案、      第96号議案~第98号議案)     ・請願・陳情委員会付託     (請願第8号~9号・陳情第3号)休会3日 ~ 7日金 火     ・議案精読第2日8日水A10:00本会議 ・一般質問第3日9日木A10:00本会議 ・一般質問第4日10日金A10:00本会議 ・議案質疑     ・議案委員会付託     (第79号議案~第98号議案)休会11日 12日(土) (日)  第5日13日月A10:00建設水道常任委員会第6日14日火A10:00市民福祉常任委員会第7日15日水A10:00教育経済常任委員会第8日16日木P 1:30総務企画常任委員会第9日17日金P 1:30議会運営委員会休会18日 19日(土) (日)  第10日20日月A10:00本会議 ・委員長報告     ・委員長報告に対する質疑、討論     ・採決     (第79号議案~第98号議案)     (請願第8号~9号、陳情第3号)     ・議案上程、説明、質疑、採決     (第99号議案)     ・議案上程、報告、質疑     (報告第15号)     ・議案上程、説明、質疑、採決     (諮問第2号)     ・議案上程、説明、質疑、採決     (議員提出第10号議案)     ・特別委員会の中間報告     ・閉会            議決結果一覧表 (第4回定例会) 議案番号議案名付託委員会議決日議決結果第79号議案安城市部設置条例の一部を改正する条例の制定について総務企画11.12.20原案可決第80号議案安城市職員の懲戒の手続及び効果に関する条例の一部を改正する条例の制定について〃〃〃第81号議案安城市議会議員の報酬及び費用弁償等に関する条例等の一部を改正する条例の制定について総務企画 議会運営〃〃第82号議案安城市職員の給与に関する条例等の一部を改正する条例の制定について総務企画〃〃第83号議案安城市職員退職年金、退職一時金等に関する条例等の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について〃〃〃第84号議案安城市職員退職年金等の特別措置に関する条例の一部を改正する条例の制定について〃〃〃第85号議案安城市税外収入に係る延滞金に関する条例の一部を改正する条例の制定について〃〃〃第86号議案安城市交通災害共済条例の一部を改正する条例の制定について教育経済〃〃第87号議案安城産業文化公園の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について〃〃〃第88号議案安城市使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定について市民福祉〃〃第89号議案安城市児童厚生施設の設置及び管理に関する条例の一部を改正する条例の制定について〃〃〃第90号議案安城市少子化対策基金の設置、管理及び処分に関する条例の制定について〃〃〃第91号議案安城市下水道事業受益者負担金条例の一部を改正する条例の制定について建設水道〃〃第92号議案平成11年度愛知県安城市一般会計補正予算(第4号)について4常任委員会に分割〃〃第93号議案平成11年度愛知県安城市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)について市民福祉〃〃第94号議案平成11年度愛知県安城市下水道事業特別会計補正予算(第1号)について建設水道〃〃第95号議案平成11年度愛知県安城市水道事業会計補正予算(第2号)について〃〃〃第96号議案市道路線の廃止について〃〃〃第97号議案市道路線の認定について建設水道11.12.20原案可決第98号議案都市公園を設置すべき区域の決定について〃〃〃第99号議案損害賠償の額の決定及び和解について(委員会付託を省略)〃〃報告第15号専決処分について(学校管理瑕疵による事故の損害陪償の額の決定及び和解、交通事故による損害賠償の額の決定及び和解)〃〃報告諮問第2号人権擁護委員の推薦について〃〃異議ない旨答申議員提出第10号議案聴覚障害者の自立と社会参加を支援する体制整備の充実を求める意見書について〃〃原案可決請願第8号聴覚障害者の社会参加を制限する欠格条項の早期改正を求める請願市民福祉〃採択請願第9号安心できる介護保障制度を求める請願〃〃不採択陳情第3号市町村独自の私学助成制度の充実を求める陳情教育経済〃採択...